おん通信

現役名大下宿生が書く、気ままブログ

アイシン精機インターンシップ選考についてどこよりも詳しく。

アイシン精機 インターン選考 

 

 アイシン精機の夏の長期インターンシップ(理系)に応募しました。先日無事インターンシップに合格しましたので、後輩たちのために記録を残しておきたいと思います。

今回はアイシン精機インターンシップに関する内容、選考フロー、ES、面接など、どんな内容だったか、実際に受けた人しかわからない具体的な内容を書きたいと思います。

 

目次

 

アイシン精機とは?

 アイシン精機とは、トヨタ自動車に自動車部品を提供するサプライヤー企業で、国内では2番目の売上規模を誇るサプライヤーです。グループ会社は全世界に180社以上あり、扱っている部品点数も1万点以上と、非常に巨大な企業です。名前の似たアイシンAWがありますが、こちらは会社の規模は同党でも、アイシン精機の子会社になります。あくまでもグループの母体はアイシン精機です。

よく比較される(?)サプライヤー企業にデンソーという会社があります。こちらは国内で最も規模が大きく、世界でも2番目の売上高を誇ります。イメージでは、アイシン精機はガチガチの機械系メーカーであるのに対して、デンソーは電子部品がメインです。デンソーの方が海外に進出しており、実は日本で2番目に社員の海外赴任数が多いです(1位はトヨタ自動車)。

 

 

 

アイシン精機インターンシップについて

 アイシン精機インターンシップは非常に特徴的で、100個近くあるテーマの中から、一人一テーマを選ぶことができます。そのテーマ一つ一つは実際の製品開発や、現場の改善など、まさにアイシン精機で必要とされていることが選ばれています。そのため、実際の社員と同じ業務内容を体験することができ、大変意義深いものとなっています。インターンシップ中は社員さんが一対一でついてくれるので、社員さんの熱意や考え方を直接学ぶことができます。

 

具体的な日程としては、

一日目 インターンシップの説明や自動車業界の説明、工場見学

二日目 試験場見学、つまりテストコースの見学

三日目~ 本格的にインターンシップ中の自身のテーマに取り組みます。

最終日 同じインターンシップ参加者の前で成果発表を行い、3週間の実習成果を共有します。終了後には懇親会があります。

2019年度のインターンシップは8月29日(木)~9月13日(金)でした。場所は基本的にアイシン精機本社で行います。

 

 

 

選考フロー

 アイシン精機の選考は、数あるインターンシップの中では重めで、ES→SPI&面接と一般的な企業の本選考の流れと同じです。6月1日からマイナビにてインターンシップの情報が公開されます。それと同時にESの受付を開始し、6月16日(日)が締め切りとなっています。したがって情報解禁から約2週間でESを仕上げなくてはいけないのでなかなかタイトなスケジュールです。

 晴れてESが通過すると適性検査(SPI)を期日までに受けるように指示が来ます。そして数日遅れて面接の日程が送られてきます。私の場合、ES通過の連絡がきたのは6月27日で、7月7日までに適性検査をテストセンターで受けるように指示が来ました。また、面接の日程が送られてきたのは7月2日でした。

 ES通過の連絡から適性検査の期限まで一週間と少ししかなく、連絡が来たらすぐにテストセンターの予約をしないといけません。この時期のテストセンターはすぐに予約が埋まっていしまうので、ゆったり構えていたら受けられないなんてことになりかねません。無事適性検査を受けられたら指定された日時に刈谷本社で面接を行って終了です。
合否通知は7月16日に来ました。

 

f:id:ONOtakahiro:20190726011902p:plain

私の場合の選考カレンダー

 

 

 

ESに関して

インターンシップのESについて具体的な内容を記載します。   

アイシン精機インターンシップではテーマを第二希望まで選べます。そのため、

 

・第一希望のテーマの選択理由を300文字

・第二希望のテーマ選択理由を300文字

 

で記載するよう求められます。

 

それ以外では、

 

・研究テーマ(学部生の場合は力を入れた学業)について300文字

・学業以外で目標をもって取り組んだ事について300文字

 

他は、これまでの学歴や趣味、習得している学問について軽く記載するものとなっております。

ESはいったん提出すると、記載した内容を見返せなくなるので、ワード等で下書きを残した上で提出した方が良いです。面接はESベースの質問がほとんどです。

 

 

以下、私が今回のESを書く上で意識したことです。

 

テーマ選択理由について

・そのテーマに対する思い、そのテーマを通して何を学びたいかを最初に書くこと

・自身の研究との関連性(研究内容の関連性や、自身の研究と選択テーマのモチベーションの共通点など)を意識して書くこと

・研究を通した経験をどのように選択テーマに生かせそうかを匂わせること

・全体を通して、そのテーマを選んだ理由になっていること

 

研究テーマについて

・人事が見ることを想定し、なるべく簡単で一般的なワードを意識して書くこと(学会のアブストの様な書き方じゃ知らない人は絶対内容を理解できない)

・その研究がどのように役に立つのかについて

・どんな問題や課題がありその研究に取り組んでいるのかということ

・その課題解決のために、自分がどのように考え、どのようにアプローチしているのかということ

 

学業以外で目標を持って取り組んだことについて

・目標を明確にすること

・目標を達成する為にどのように考えたかということ

・目標を達成する上で最も苦労したことと、どのように乗り越えたかということ

・その取り組みを通して学んだこと

 

 

 

適性検査に関して

 適性検査では、最初にweb上で性格診断を受けます。性格診断を受けるとテストセンターの予約が可能となります。テストセンターで受ける能力検査の内容は言語分野非言語分野のみで、英語はありません。

 私の場合はES通過の通知が来てから適性検査受験まで実質一週間もありませんでした。恥ずかしながら適性検査と聞いて、性格診断みたいなものと思っていたので、テストセンターで受けるSPIがあると知った時は焦りました(なんせ受験まで一週間もない)。多くの人はこれが初めてのSPI受験になるかと思いますので、少なくともぶっつけ本番はまずいです。私の場合は「イッキに内定 SPIスピード解法一問一答」をやりました。SPIの内容は中学生レベルの問題が多いので、基本的に解説をじっくり読む必要はないかと思います。感覚が取り戻せられればいいので、問題を解いてすぐ回答が見られる問題集が効率的です。そういった意味で上記の問題集は左のページに問題、右のページに回答が乗っており、2日もあれば全ての問題を一通り解くことができます。

 

 

 

面接に関して

 適性検査の結果にかかわらず、ESが通過すれば面接を受けることになります。アイシン精機の面接は候補日が2日間あり、本年度は7月11(木)と7月12日(金)でした。必ずこのどちらかで面接を受けることになります。基本は希望した方の日になるはずです。

 面接の会場は刈谷アイシン精機本社です。服装はクールビズ可、ジャケット不要で、全体的に長袖シャツ+ネクタイの人が多かったです。ノータイもいました。

 早めについた場合はアイシン精機本社内にあるコムセンターというギャラリーで時間をつぶすのも良いでしょう。コムセンターは面接の会場である共同館ホールの向かいにあります。アイシン精機の製品の展示やシアターがあります。シアターの方は迫力があって大変お勧めです。私はコムセンターの存在を知らなかったので、デンソーのギャラリーで時間をつぶしていました。

 

 面接形式は個人面接で、選択したテーマのうち通った方(面接のお知らせとともに記載)の部署の担当者と1対1、若しくは1対2で面接を行います。面接時間は30~40分ほどです。

 面接会場は合同説明会のブースがいっぱい並んでいるようなイメージで、一回に20人ほど同時に面接を行います。左右が壁で仕切られているだけなので、扉なんかはありません。周りの話し声は結構聞こえるため、会場全体でざわついた雰囲気です。面接自体は堅苦しい雰囲気ではなく、担当者さんと対話をする感覚です。圧迫面接ではありませんでした。

 担当者さんの手元に自身のESが置いてあり、それをベースに質問されます。

 

この面接は担当者さんと仲良くなることを意識すると合格しやすいと感じました。

 

 

以下私が実際に受けた質問です。

・自己紹介をしてください。→ここで話題について布石を打っておくとその後の質問で話しやすい内容に持っていきやすいです。

・なぜ自動車業界を選んだのか。

・なぜOEMじゃなくてサプライヤーを選んだのか。

アイシン精機を選んだ志望動機について説明してください。

・第一希望のテーマについてそのテーマを選んだ理由はなにか。

・研究内容について、どのような研究をしているのか。

・その研究はどのように応用できるのか。(研究については深く聞かれました。)

・他にインターンシップを出している企業はあるのか。

・大学でどんな科目を学んだか。

・(ESの学業以外で力を入れたことに関して)どんなことを学んだのか。

・第二希望テーマについて、なぜそれを選んだのか。

・テーマ選択の軸はなにか。

・下のを含めて逆質問は4回もありました。

・最後に質問、または一言ありますか。

 

面接を通して引き出した情報を記載します。

・面接官は、インターンシップを学びの場であると考えているようです。

・院生に関しては、重要なのは課題を見つけて、どう考え、どう取り組んで、それをまとめて発表する能力が重要であると考えているようです。

アイシン精機では希望すればどんどん海外と関われるそうです。実際のところは皆希望したがらないらしい。

 

 

以上かなり詳細に書きましたので、皆様のお役立てればと思います。ではまた。