【名大院試】名古屋大学の大学院入試について誰よりも詳しく
こんにちは!管理人のおんです。本日も閲覧してくださってありがとうございます。
つい先日、名古屋大学工学研究科の大学院入試を受験してきました。結果は希望の研究室に合格することができました。お世話になった方々ありがとうございました。
さて、本日は名大の院試に関して書いていきます。大学院といわれてもピンとこない方も多いと思いますので、なるべく詳しく書いていこうと思います。
面白いもの見つけたのでリンク貼ってみました。院試勉強中の方は息抜きにチェックしてみてください(笑)
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目次
名古屋大学とは?
名古屋大学とは愛知県名古屋市にキャンパスををもつ、国立の総合大学です。キャンパスは三つ、医学部以外の学部学科の集まる東山キャンパス、名古屋大学付属病院があり、医学部医学科のある鶴舞キャンパス、保健科のある大幸キャンパスがあります。(いづれも名古屋市内)
戦前に設置された旧帝国大学の最後の一つで、名古屋帝国大学当初は医学部と理学部の2学科がありました。現在は総合大学となっており、学部数は9つで、文学部、教育学部、法学部、経済学部、情報学部、理学部、工学部、農学部、医学部、と基本的な学部を網羅してます。(詳しい歴史に関してはこちらを↓)
名大の工学部について
私は工学部出身ですので現在(2018.8.30時点)の工学部について少し詳しく書きます。
名古屋大学の工学部は7つの学科(化学生命工学科、物理工学科、マテリアル工学科、電気電子情報工学科、機械宇宙工学科、エネルギー理工学か環境土木・建築学科)があり、学生数は800人弱、名古屋大学内でも最大の規模を誇る学部です。
留学生は工学部の学生総数に対して1割以上、特にアジア系が多く工学部の留学生の中では7割弱です。わたしの研究室にも4人ほどいます。どの方も日本語がうまく英語で会話する機会はほとんどありません。というのも名大に入学するためには、ある程度日本語力がないと入学できないそうです。
工学部について詳しくはこちらをどうぞ
https://www.engg.nagoya-u.ac.jp/
大学院とは?
さてさて、大学院についてお話します。
大学院とは何だろう?実態がよくわからない。と思っている方が多いかと思います。私も学部1,2年の時はよくわかりませんでした。
実は大学には学部と研究科というものがあります。
前者は一般的な「大学生」で、ほとんどが高校卒業後に入学する大学の一組織です。学部を卒業することで取得できるのが「学士」です。
後者がいわゆる「大学院生」が所属する組織で学部卒業後にさらに勉強をしたいという人が進学する組織です。さらに、一般的に言う「大学院生」は正確には博士前期課程のことを差し、卒業すると「修士」の学位が授与されます。日本では修士まで進んだら就職する人が多いです。さらに勉強、研究を進めたい人やアカデミックに進みたい人は博士後期課程、いわゆるドクターに進む場合もあり、こちらは少数派です。
名古屋大学の大学院について
名古屋大学の工学部では、博士前期課程まで進む人が多くを占め、工学部卒業生の8割5分が進学します。この理由として一番に挙げられるのは、進学が当たり前という雰囲気があるからでしょう。先輩や、友人もほとんどが進学します。その連鎖で自然と皆進学を考えるようになるのでしょう。卒業研究も実質的に4年後期からで、学部生時代は殆どが座学です。研究室にもよりますが、「学部を卒業したら就職します」と言うと嫌な顔をされる場合もあります。私は大学院、特に今の研究室でやりたいことがあるので進学を決めたのですが、中には就活の先延ばし的に進学する人もいます。
もし皆様の中に名古屋大学の工学部に入学を考えている方がいましたら、大学院に進む可能性が高いとお考え下さい。
大学院入試(工学部)の詳細
名大の大学院入試に関しての情報って実はあまり出回っていません。だいぶニッチな話題ですからね。名古屋大学のホームページも不親切で、要項を見ても当日のこととか、試験時間が乗っているだけで何時に来るとかも書いてないんです。そんな理由から今回は記事にしてみました。(あくまでH31年度入学の試験に関して書きます)
日程について
説明会が5月ごろに名大で行われます。
出願時期は6月中旬です。
英語はTOEICまたはTOEFLのスコアシートを提出します(一部提出しない専攻もあります)。なのでTOEICを受けてない人は4月のTOEICが最後のチャンスです。
大学院入試、通称院試の当日の日程については工学部は基本的に全学科同じです(一部試験時間が違う学科もある)。一日目が基礎科目の試験、二日目が専門科目の試験、三日目が面接です。出願手続きの際に試験会場が記された紙をもらえます。
一日目 ~基礎科目~
要項には13:30~16:30と書いてあります。
実はこれ、試験開始時間と試験終了時間のことです。なので30分くらい前には部屋に入る必要があります。私の場合は受付も何もなく、指定された建物についたら部屋番号が入口に貼ってありました。
試験開始の10分前に問題と解答用紙が配られます。13:30から試験官の合図があり試験開始です。部屋に時計はありませんでした。
試験後に希望の研究室を記入する紙が渡されます。この紙は翌日の試験前に回収されます。
2日目 ~専門科目~
要項には9:00~11:00と書いてあります。
基礎科目と同様、30分前には入室した方がよいでしょう。
試験前に希望の研究室を記入した紙を提出します。
試験後に翌日の面接についての説明がありました。
3日目 ~面接~
時間は9:30集合でした。服装は指定はありませんが、ほぼ全員がスーツできます。
9:30になると紙が教室の黒板に張り出されます。この紙には受験番号が記載されており、この時点でほぼ合否が分かります。紙には2種類あり、片方は受験番号が数字の若い方から順番に記載されており、全体の7割ほどはこちらに番号が記載されています。もう一方の紙は残りの受験番号が記載されており、番号はおそらく得点の高かった方から並んでいます。前者は希望の研究室に合格した人、後者は不合格か、第二希望以降の研究室に配属される可能性が高い人です。
実際の面接は10:00以降に始まりました。
部屋は分かれており、希望の研究室に合格した人は合格しましたと伝えられて終わりです。残念ながら不合格だった人は、就活しているのか、他の院試を受けているのか、などを聞かれるようです。希望の研究室以外に配属される可能性が高い人は、他の研究室で頑張れるかなどを聞かれるようです。
一人当たり2分くらいであっさり終了します。
控室ではケータイ等は使えないので本があるといいでしょう。
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追記
土木工学の面接について情報がありました。
土木工学では集団面接を行うようです。5人一組で面接室に入り、一人一つずつ教授から質問されるようです。
科目について
試験科目については要項に書いてあるとおりです。ただ、実際には学部の授業で扱った範囲がメインで、定期試験と似た問題が出ている年もあります。例年、基礎に関しては計算問題が多いです。
ただ、今年の基礎科目に関しては例年と全く違う傾向の問題が出たので一概には言えません。
過去問に関しては、各専攻の事務室で3年分もらうことができます。
注意点してほしいのは、学科改定によりH30年度から新学科、新専攻になりました。なので、過去問の形式も変更されています。加えて学科統合により、出題傾向が変わる可能性も高いです。
合格する為に
当然ですが 、勉強してください。英語に関しては大半の人がTOEICのスコアシートを提出します。スコアシートは願書提出日から約2年以内のものであれば有効とされます。なので夏ごろからTOEICの勉強を始め、冬休み中に高得点をとっておくのがいいでしょう。スコアの目安としては700点以上は欲しいです。機械航空では800点ほどあるとよいと聞きます。ただ、知り合いに400点台でも受かった人がいるので、当日の試験で巻き返すことも可能かと思います。TOEICに関して、私はこの単語帳と模試だけやりました。最終的な点数は740点です。
名大の院試は、面接は殆ど合否に関わらないので、試験さえできれば外部受験でも十分合格の可能性があります。
多くの学生は過去問中心に勉強しているように感じます。重要なのはなぜそうなるのかきちんと理解することです。当然ですが毎年違う問題が出るので、きちんと理解し応用する力が問われます。過去問と似ている問題は皆解くことができるので、差がつく部分は傾向と違う問題が出た時です。過去問が解けるのは前提として、いかに広く勉強するかが重要でしょう。
最後に
私の学科では例年に比べて4年生が非常に多かったので、例年以上に不合格者が続出しました。院試なんて落ちるわけないだろ、などと思っていると足元をすくわれかねないので、しっかり勉強してください。ここまで読んでくださりありがとうございました。
ーー追記
質問がありましたので追記します。
情報科学研究科に関して、M1の友人に聞きました。
試験に関しては各専攻ごとに約5つの科目から2つ選びます。
面接に関しては、
これまでにやってきた研究について
今後やりたい研究について
を聞かれる模様です。
以上。